読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

看護学科の化学講義(23)酸素を含む有機化合物その2

f:id:hrmoon:20091128211412j:image

前回の講義に対する質問コメント感想その他なんでも

f:id:hrmoon:20091128173032p:image

f:id:hrmoon:20091128173031p:image

↑ここに書かれている感想コメント質問その他ひととおりに答えました.

詳細は前回の講義録参照→第22回(2009-11-20)

化学トピックその1:いちょうの季節

f:id:hrmoon:20091128205641j:image

L1号館前の銀杏並木の葉がここ数日で急速に黄色くなってきました.

いちょうと言えばあの独特の臭いがする実のことを思い出します.

この臭いに主成分は酪酸やヘプタン酸といった,酸素を含む有機化合物です.

ぎんなんのにおいは強烈でキライです。

化学トピックその2:香りの化学

人類は昔から様々な材料を用いて香りを編み出してきました.大分香りの博物館では貴重な香りを体験できます.

昔は動物から香りをとっていたなんて意外でした。

今も取っていますよ.

うちには猫がたくさんいるんですけど、時々すんっごいいい匂いがします。えっ香水かぶっちゃったの!?ってくらいいい匂いがします。1匹だけじゃなく、メス猫ちゃん全員の匂い袋は普通の猫ももってるんですね!

私も子供の頃にたくさんの飼い猫に囲まれて暮らしていましたが,オシッコ臭かった記憶しかありません.「いい匂い」がする猫というのにはお目にかかったことがありません.どんな匂いなのでしょうか.

カルボニル基の結合分極・ヘミアセタール・ケタール

カルボニル基では酸素原子と炭素原子の電気陰性度の差から,結合に用いられている電子対が酸素側にかたよっています.このため,炭素原子は外部からの電子供与を受けやすくなっています.酸触媒存在下ではカルボニル化合物とアルコールとが結合し,ヘミアセタールもしくはケタールと呼ばれる分子を形成します.これは糖分子にみられる性質です.

カルボン酸

ギ酸,酢酸,安息香酸,それに関連化合物のサリチル酸,サリチル酸メチル,アセチルサリチル酸は覚えましょう.

蟻酸は身体によろしくないんですね! 昔、TVでどこかの小数民族の人が、蟻をふりかけにして食べていたのを思いだしました。

蟻の体内が蟻酸でいっぱいという訳ではないので,ふりかけ程度なら大丈夫なのでしょう.

エステル

カルボン酸とアルコールとが脱水縮合したエステルは,身の回りのいろいろな場所にあります.

インフルエンザウィルスに感染すると処方されるタミフルは,カルボン酸がエチルエステルになった薬品です.ここが体内で加水分解されると効き目が出るしくみになっています.

人の身体は頭がいいですね。いつか人体のメカニズムがミクロのレベルで解明できて、完全に再現できるようになるくらい科学が発展するといいです。

フルーツの香り成分もエステルです.オレンジには酢酸オクチル,リンゴには酪酸メチル,バナナには酢酸ペンチルが含まれています.

高校のとき、りんごのにおいを作って酪酸を使って、とてもくさくてみんなでさわいだのを思い出しました。

ポリマーになったポリエステルも重要な物質です.

ペットボトルの原料となるポリエチレンテレフタレート(PET)は,合成繊維として衣類やカーテン,シーツなどにも使われています.

ポリ乳酸とポリグリコール酸は生分解性ポリマーです.体内で徐々に加水分解して行き,代謝系で処理されます.外科手術用のスクリューや縫合糸に用いられています.

エステル楽しいです!

ニトログリセリン服用しました。副作用つらかったです。

油脂とセッケン

油脂からセッケンがつくられているのは、変な感じがしました。セッケンが油とまざって手を洗ってもベタベタなままじゃなく、ちゃんと落ちるのはすごいと思いました。

石けんは油脂から作られているんですね。植物性油脂を使って作られているんでしょうか?

以前、服についた食物系の汚れは台所用洗剤をつけて洗濯機に入れて洗濯するといいと言われました。実際、洗濯用の洗剤ではとれなかったのに、台所用のをつけて洗濯したら、きれいに取れました!! 台所用と洗濯用の洗剤って、何か違うんですか?

次回説明しましょう.

その他

ていうかあと3回て! でも1月に金曜1回ありますよね? 8日あたり。そこは授業ないんですか?さみしい!

1月は補講期間なんです.

テスト、前期の内容も入るんですね、がんばります。

テストの範囲が広いのでびっくりしたけど、前期の範囲の復習や先生のプリントを参考にしっかりと勉強したいです。

前期の内容を忘れてもらっては困るのです.いちど勉強したところが再び範囲に入っているということは,すでに半分は試験対策終了ということでもあります.

次回予告

窒素を含む有機化合物をやります.DNA,ナイロン繊維,瞬間接着剤などについても解説します.

リンク

www.tnojima.net
www.tnojima.net