Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

医療衛生学部リハビリテーション学科&診療放射線技術科学専攻(3/6)

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午前中に降った雨は昼前に止み,蒸し暑い一日となりました.

13時からは医療衛生学部リハビリテーション学科&診療放射線技術科学専攻の化学実験.今週と来週,私は中和滴定の実験室で指導を分担することにしました.これまで担当してきた有機化学実験は2週間にわたりお休みです.

ビュレットを立ててコックをひねりながら水酸化ナトリウム水溶液を三角フラスコに一滴ずつ落として行きます.三角フラスコの中には濃度未知の酸試料と指示薬のフェノールフタレインが入っています.水酸化ナトリウム水溶液が落ちるたびに試料溶液が鮮やかなピンク色に染まり,そしてただちに透明に戻ります.中和点が近づいて来るとピンク色の時間が長くなり,中和バランスが取れた時点で透明に戻らなくなります.

ここで,透明に戻らなくなるギリギリの点を探し出すのが滴定実験のスリルです.ここで勢い余って水酸化ナトリウム水溶液を多量に落としてしまって溶液を濃いピンクにしてしまうと失敗.やりなおしとなります.

個人差のはっきりする実験課題で,終わる時刻もまちまちとなります.せっかちなタイプだと水酸化ナトリウム水溶液を入れ過ぎてやりなおしになってしまい,気長なタイプだと一滴ずつ落として行くために時間がかかります.勘所の良さが問われる実験です.

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