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Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

(4)イオンと分子

化学要習

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新型インフルエンザに対する警戒態勢が続いています.一般教育部の建物玄関にも注意書きが張り出されています.しかし通常通りに講義や実習が行われています.今回の化学要習出席者数は36名.前回から一割ほど人数が減っています.

講義内容要約

  • 原子は電子を失って陰イオンになったり,電子を受け取って陽イオンになったりする場合があります.陰イオンと陽イオンとは静電気力によりイオン結合を形成します.
  • 原子どうしが価電子を共有することによって形成される共有結合もあります.共有結合により形成された分子内では各原子の電子配置が希ガスの電子配置と同様のものになります.
  • 原子の質量を表す際には炭素原子 126C を12とする相対値が用いられます.各原子について同位体存在比を考慮して計算された相対質量が原子量です.

キーワード→イオン,陽イオン,陰イオン,イオン式,(イオンの)価数,イオン結合,イオン結晶,組成式,共有結合,分子式,構造式,単結合,二重結合,三重結合,化学式,原子量,分子量,式量.

講義を終えて

講義開始時,機材接続にトラブルが生じたため,時間に余裕がありませんでした.演習問題を最後まで終わらせることができなかったことが残念です.

出席カードの自由記入欄から

OH-, NO3-, HCO3-, CO32-, PO43-などの電子配置図が思い浮かびません.

OH-, NO3-, CO32-, については教科書のp26 表4-5に電子式と構造式が書かれていますので考える際の参考にしてください.NO3-では酸素原子の一つと窒素原子との結合に「配位結合」と呼ばれるものが用いられています.また,PO43-ではリン原子の電子配置がオクテット則に従わない「超原子価」と呼ばれる状態になります.残りは次回解説しましょう.

次回予告

5月19日,第5章「物質量」に進みます.

前回までの記録