Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

小学校の理科授業

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地元の公立小学校で化学実験を含む理科の授業を行いました.

この小学校では学外のいろいろな職業の人をゲストティーチャーとして呼ぶ地域連携活動を進めています.私は3年前から年に一度,6年生を対象に初歩的な化学の話と,簡単な水溶液の実験を組み合わせた理科の授業を行っています.

理科の先生が校内に咲いているムラサキ色のパンジーの花からしぼり汁を用意してくださいました.この中に含まれるムラサキ色の色素はpHによって色を変えます.しぼり汁の入った試験管5本に,アンモニア水,石灰水,食塩水,炭酸水,塩酸,という具合に5種類の水溶液を加えて行くと色が変わります.6年生一同に実験台の前に集まってもらい,色の当てっこをしてもらいました.当たっても外れても色が変わる瞬間は歓声が上がります.

続いて,アンモニア噴水.これは中学や高校の理科実験として定番になっている実験です.丸底フラスコの中噴水が吹き出ることも,その色がムラサキから黄色に色を変えることも初めて見ると不思議に思えるものです.成功したので一同から拍手をいただきました.セッティングを簡略化した関係で,開始時にちょっとしたコツが必要になっています.ここを失敗すると噴水が出ないので,ハラハラドキドキでした.

大学の学生実験では自分自身が実際にお手本をやってみせることはありません.しかし今回は失敗すると非常に格好悪い事態になります.今回で3年目なのですが,毎度緊張する一瞬です.