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Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

看護学科の化学講義(9)化学反応式とモル

看護2009

履修者13名中12名出席.諸般の事由により301号室で講義.

3階の教室の方がライトがついていて使いやすいので,こっちがいいです.

個人的に301大好きです.薄暗くて落ち着く.

前回の講義に対するコメントの一括紹介


ここに挙げられている質問や感想にひととおりコメントしました.くわしくは2009年6月12日のエントリー参照.

化学トピック紹介

以下のトピックを紹介しました.

  • 水は凍結すると体積が膨張する

  • 人名のついた化学法則
  • 6×1023とはどれくらいのスケールか
  • アボガドロ定数を正確に測定する試み

参考サイト

化学反応式とモル(p121)

いよいよ「モル」に突入です.先週の講義後半に「数量的関係を考えるときにはまずモルの単位で考える」ということを説明しました.本日はその実例紹介という位置づけになります.計算問題を2問選んで解説し,モルやグラムを使いこなせるようになることを目標としました.

物質量=物質の質量/モル質量,をちゃんと覚えたいです.

高校時代の授業では全然わからなかったモルがわかりやすく教えていただいたおかげで少しわかるようになりました.今日は私にとってハッピーモルデーです.


↑「Happy Mol Day」

もし万一化学式が書けなかったらもうお手上げですか? 自主課題をやってはやく慣れて行きたいです.

計算問題を解くときに書けなかったら困ります.しかし化学式を書くところはなんとかなるものです(たぶん).

なんで気体だけは一定なんですか.気体と液体が混ざった状態ではどうするんですか.

まさにそこは来週以降の講義で取り扱うところです.

molの計算で高校の時のいい復習になった.

分子量と式量の違いが分からなくなってしまいました.

たとえばNaClという分子は存在しません.そのため「NaClの分子量」というものは存在しません.代わりに使うのがNa+1モルとCl-1モルを合わせた際の重さに相当する式量です(アバウトな説明).

今回は例題を使ってmolで実際に計算できたので使い方がイメージできました!! 医療に関わる例題が楽しかったです.

モルの計算がでてきましたね.超できるとかではないけど好きなのでウキウキです.ただ,テストではCl=35とかO=16とか書いて下さいね,死んじゃいます.あと電卓持ち込み可だとなおうれしい.

電卓持ち込みOKにするので事務に届け出てきました.

教科書の問題などの説明を見ると難しそうに思えるけど,今日の講義で納得できました.

久々にmolをやりましたが,なぜかできました.なんでだー? ・∀・

人は成長するものなのです.

係数合わせ:未定係数法

化学反応式を立てるときに引っかかりがちな「係数あわせ」.ここは次の手順で機械的に処理して行けば引っかかることはありません.

  • まず係数のことは考えないで反応の向きを示す矢印の前後に化学式だけを書く.
  • 次に係数をa, b, c, などと付け加える.
  • そしてa, b, c, などの相対的関係を連立方程式で解く.
  • 相対的な数値関係を簡単な整数比になおす.

中学校レベルの数学的処理で片付くことになります.

係数に注目して単位も重要だと思いました.

係数の合わせ方が理解できたー.モルを克服するために家で自力で問題ときます.できるといーな.

できますよ,きっと.

問題演習(p142)

教科書に記載されている「制酸剤による胃酸の中和」をとりあげ,問題の解き方を解説しました.ここでも「モルになおしてからモルで解き,質量に変換する」プロセスを使いました.

自主課題

モルの計算に慣れるためには実際に手を動かして問題を解いてみることが大切です.以下の問題を自主課題としました.

  • 練習問題5-1(a)から(d)
  • 復習問題1から6

その他の質問事項など

分子や原子は目に見えない世界での出来事なのに人はどのように知ることができるのでしょうか?

ううむ,本質を突いた質問.少しずつ紹介して行きましょう.

なぜ大学の先生たちのPCはみんなAppleなんですか.Appleはあれですね,すぐ壊れそうですよね.

一昔前,生命系や化学系で便利なソフトウェアが充実していたからでしょうね.化学式を書くソフトウェアとか,DNAの塩基配列を処理するソフトウェアとか.一度使い慣れてしまうと変更したくないものです.

教科書の復習問題と研究問題って答えないんですか?

何問か選んで回答をつくりましょうかねえ.

先生の授業が一週間でいちばん楽しい.

うれしい感想です.次の目標は「4年間でいちばん楽しかった」と卒業時に思ってもらうことです.

次回予告

第6章「物質の三つの状態」に進みます.

前回までの記録

www.tnojima.net