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Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

未来を建設するために行動できるのは「今」だけ:2014年度卒業のみなさまへのメッセージ

考え方

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時計の針をくるくるくるっと巻き戻してみよう.

みなさんが大学生になった2011年の春,入学式は行われませんでした*2

大震災の直後だったからです.

日本中は緊張していて,重い空気が漂っていて,あちらこちらで混乱していました.

「これから先,いったいどうなっちゃうんだろう?」

っていう不安感を抱いて始まった大学生活だったことでしょう.

あれから4年,あの頃のみなさんが想像していた,それから4年後に迎えることになる4年後,つまり「今日」は,実際にはどんな4年後になりましたか?

想像していたよりも楽しかったとか,想像していたよりも嬉しかったとか,想像していたよりも幸せだったとか,そんな風に感じているんじゃないでしょうか.

そう感じているのなら,幸福な大学時代を送る機会に恵まれた,っていうことになります.

やったね! おめでとう☆

その幸せは,大学時代にたまたま巡り会えた人々やものごとによる面が大きいわけですが,それと同じくらい,みなさん自身が毎日を素晴らしいものにしようと考えて挑戦し,学び,前進してきた結果だっていうこともまた事実です.

他のどんなものを持って来ても交換できない,ステキな4年間です.

そんなステキな4年間だったもんだから,卒業して何年か過ぎると,

「この人生で大学時代がいちばん幸せだったなー」

とか

「実感するよ,大学時代が人生でいちばん幸せな時期だってことをね」

なんてことを言っているかもしれません.

が,

みなさんはそんなつまらない大人にはならないでください

長い長い人生の最初の20年目あたりにちょこっと出て来ただけの4年間が人生でいちばんステキだなんて,絶望的だからです.

人生は70年とか80年とか90年とかの長さに渡って続くのに,もうこれから先,すでに過ぎた4年間以上にステキな日々がやって来ないなんて,そんなのノー・フューチャー,絶対にイヤだよね!

だから,みなさんには,卒業して何年か経ったときに,

「大学時代はステキだった.でも,今のほうがもっとステキだし,これから先,もっともっとステキな何かがやって来る!

って実感する人生を送っていただきたいというのが,私の願いです.

そういう人生を実現するためにはどうしたら良いでしょうか?

私たちは「過去」と「今」と「未来」をつなぐ時間軸に沿って未来に向かって進んでいます.

「過去」は変えることができません.

だから「あのときあれをやっていれば〜」とか「あんなことをするんじゃなかったー」なんてことを考えるのは止めましょう.

私たちに変えられるのは「未来」だけです.そして「未来」は「今」に直結しています.

だから常に「今」を大切にして生きて行って下さい.未来を建設するために行動できるのは「今」だけです

本当にやりたいことがあったら「そのうちにやろう」なんて考えないことです.「そのうち」は永遠に「そのうち」だからです.

これからも毎日を素晴らしいものにしようと考えて挑戦し,学び,前進して行くことによって,人生は良いものに変えて行くことができます.

全ての願いを満たすことはできないかもしれませんが,あとで振り返ったときに,

「うん,良い人生を送ってきたし,これからも送って行ける.」

って実感できる人生にしようって考えてみませんか?

そしてそれは可能です.

なぜならみなさんが実際に送ってきたこの4年間の大学生活が,その良い実例となっているからです.

あの,混沌としていた2011年の春の自分に会いに行くことができたら,きっとみなさんはこう言うことでしょう:
「なんだかんだでステキな大学生活になるんだよ! 全部が全部うまく行くわけじゃないけど,全部ひっくるめてステキな4年間になるよ!」

同じようなことを10年先,20年先,50年先,そして人生最後の1日を過ごしている自分に言ってもらえるような毎日を過ごして行って下さい.
そういう人生を実現して下さい.
それは可能です.

卒業おめでとう.

良き人生を☆

*1:L1号館玄関に飾られている花.

*2:2011年4月に4年生コースに入学して4年間で卒業することを想定してこの記事を書いてます.