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Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・野島 高彦)

「大分香りの博物館」に行ってきました


大分県別府市にある「大分香りの博物館」に行ってきました.
ここには「香り」に関する様々な資料 & 試料が展示されています.
香りの歴史に化学あり.
展示コースのスタート地点付近にはメントールの巨大結晶が展示されています.

ハッカ臭を持つ、揮発性の無色結晶である。メントールにはいくつかのジアステレオマー、鏡像異性体がある。そのうちの l-メントールは歯磨きやチューインガムなどの菓子類、口中清涼剤などに多用されるほか、局所血管拡張作用、皮膚刺激作用等を有するため、医薬品にも用いられる。
ハッカ(ペパーミント)に多く含まれる。

-----「メントール」,Wikipedia


自然界からありとあらゆる「香り」をみつけてきては分けてみる,混ぜてみる,熱を加えてみる,それが「香りづくりの歴史」です.館内には香りづくりに実際に用いられてきた化学器具も展示されていました.


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↑香料づくりに使われていた装置.

天然の香料には植物香料と動物香料があります.
動物香料はムスク(ジャコウジカの雄の下腹部にある包皮腺),シベット(♂ジャコウネコの生殖器の近くにあるジャコウ腺分泌物を乾燥したもの),カストリウム(ビーバーの生殖器のそばにある2個の梨状の袋),アンバーグリス(マッコウクジラの腸内にできる結石)の4種類です.
ワシントン条約で規制されている関係で,現在使用されているのはシベットとカストリウムの2種類です.
これら4種類とも匂いをためすことができましたが,動物の臭いという感じはしませんでした.もっとも印象的だったのはビーバー由来のカストリウムでした.ヒノキの匂いに似ていました.